シュロ

庭に長くて強そうな緑色の葉が伸びていて驚いた。
根本のほうはタケノコ状だが、一目でシュロとわかるモロモロが絡み付いている。
むしろ葉柄をシュロの皮で巻いた作り物のヤシが生えてきた感じ。

確かに山〜じゃなくても竹薮や墓地の近くなどでも自生しているのを見かけることはあるが・・・
家人に聞いたら50年くらい前にシュロがあって、伐採したという、それが復活?

さて、シュロは箒の材料や玄関マットとして有名だ。実用性が高い、といっても素人がこれを加工するには難しい。
一見、ヤシの木ふうのスタイルなのでトロピカルな気分を味わえるの好き。

確かに実がなると、南国で見かけるナツメヤシのような小枝に実が成るあたり、すごく似ている。
しかし、似ているのはこの部分だけで、ナツメヤシは果実が大きく食用になる。葉はヤシ、それに幹が鱗状で、ソテツのような感じだ。
ガウディの建築のモチーフに取り入れられている・・というか古代建築の時代から石柱はこれをモチーフにしている。

一方、本題のシュロは葉が扇型というか放射状。放置して枯れるとけっこう鬱陶しい感じ。

実用性の話題に戻ると、昔読んだ白土三平の忍者のマンガで、家の前に樽で飲料水を溜めているんだが、ここに毒薬を入れられても砂や小石などの濾過材が入れてあったので毒が効かないのさ、みたいなことを言って樽の断面図が描いてあった。そこにシュロの皮という層もあった。

このシュロ、どんどん成長中なんだよね・・

写真は新しく生えたシュロ と 雑木林に自生するもの。実が付いている


ちょっとした見所 京都市下京区川端五条下る東側の旅館から背の高いシュロが何本も並んでいるのが外から見えておもしろい。